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【広報取材】特産ヤマトイモを定植

JA管内で市を代表する特産のヤマトイモの植え付けが終わりました。JA管内で新規就農して11年。緑区の向山耕生さんの畑でも5月21日に植え付け作業が完了しました。
向山さんは現在、4haの畑で主力のオクラやトウモロコシ、長ネギ、ホウレンソウ、ニンジンなど露地野菜を中心に年間20品目を生産しています。うち、ヤマトイモは今年約15aの広さで栽培。就農前の研修先農家から市の特産品として勧められて栽培方法を学び、就農直後から取り組むようになりました。
向山さんは良質なヤマトイモを生産するため同じ圃場での連作を避けるとともに、農閑期に土壌分析しています。その結果に基づいて施肥をすることで適切な土づくりにつなげ、地中のミネラルバランスを整えています。また、センチュウ被害をいかに発生させないかが大切で、土壌消毒も念入りに行っています。
植え付け作業は妻の智弥子さんと協力して行います。この日は大島の圃場で、智弥子さんが定植機に乗り込み、機械に取り付けたベルトコンベアに種芋を置いていきました。耕生さんが定植機を後進させるとベルトコンベアが回転して一定間隔に種芋を置いていき、直後に畝立てアタッチメントが土を被せていきます。耕生さんは、畝が蛇行しないよう注意しながら定植機を操作していました。
例年であれば5月上旬に植え付けをしていますが、今年は天候不順や他品目との作業の兼ね合いから、通常より2、3週間ほど遅れての植え付けとなりました。
今年は2トン弱の収穫が目標。11月中旬からの収穫本格化を見込んでいます。固定客も付いていて、4kg入りや2kg入りの贈答箱は、暮れのご挨拶としての需要が高いそうです。加えて、JA農産物直売所「ベジたべーな」や量販店にも出荷しています。
耕生さんは「毎年取り組むほど奥深い作物だと感じている。根菜類は日々の生長具合が分からず、掘ってみないと出来栄えが分からない。楽しみにしている消費者のために良質なヤマトイモを生産していきたい」と意気込んでいます。