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【広報取材】小学校で授業 地元の野菜知って

生徒の前で授業を行う新鍋さん

 JA相模原市の組合員、新鍋哲郎さんが8月29日、同市緑区の宮上小学校で4年生児童約90人に、カラシナとタカナを交配して生まれた野菜「さがみグリーン」の授業を行いました。

 「さがみグリーン」は、「さがみ菜」の愛称でも呼ばれ、葉が柔らかくて風味が優れ、マイルドな辛みのある浅漬けに適した品種を目指し、1980年代後半から育成を始めました。味にクセが少なく、浅漬けやお浸しなどにするのが主な調理法です。

 コマツナなど葉物野菜をメインに栽培する新鍋さんは「さがみグリーン」を積極的に栽培しているひとり。今年は250㌔の生産を目指しており、そのほとんどが学校給食用として市内小中学校に出荷しています。

 授業は、総合学習の一環で実施。同校が2学期から栽培するため、育てるポイントなどを農家から直接聞きたいと学校からの依頼を受けて、今回の授業が実現しました。

 冒頭、新鍋さんは、自身のプロフィールや「さがみグリーン」の特徴などを説明。その後、児童からの「育て方で一番大事なことや工夫」などの質問に、丁寧に答えました。新鍋さんは「葉に穴が開いていたりなどのわずかな違いに気がつけるように、毎日野菜を観察することが大事」と呼び掛けました。

 児童からは「実際に育てるのが楽しみになった」「初めて知ることも多く、勉強になった」などの声が挙がりました。

 新鍋さんは「小学生が地元の名前がついた野菜に興味を持ってもらえることがうれしい。 子どもたちが食や農業の大切さを学ぶきっかけ作りを目指し、食農教育に取り組んでいければ」と話しました。