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【広報取材】農福連携セミナーで講演

講演する小山さん(左)

 上溝支店の組合員、小山康明さんは1月15日、中央区の市立障害者支援センター松が丘園で市社会福祉事業団が開いた農福連携に関するセミナーに出席し、農福連携の実践事例について講演しました。市内農家や福祉事業所のスタッフら約20人が参加。

 小山さんは家族の支援をしながら続けられる仕事として農業を志し6年前に脱サラ。その後、JAで1年間農業研修を受けて新規就農しました。現在、約2haの広さで露地野菜12種類程度を生産し、自宅前の直売に加え量販店などに出荷。福祉事業所と連携し、毎月約100人の障害のある方に作業を依頼しています。

 セミナーの冒頭、小山さんは農福連携について、高齢化や人手不足に悩む農業と、福祉事業所の利用者である障害を抱えた人たちの自立支援サポートをしていく福祉分野が、互いのニーズに応えた取り組みであり、ウィンーウィンの関係性を持った事業であることを紹介しました。

 続いて、収穫した野菜の洗浄や選別作業、袋詰めなどに加え、畑でも除草やマルチの片付け、収穫作業に従事していることを報告。作業に慣れると、農家による袋詰め作業と遜色ない仕上がりであり、作業効率化で工賃コスト以上に売り上げアップにつながっているとしました。また、利用者側の効果として、睡眠障害の改善や就労への足掛かり、利用者の自立など、メンタルヘルスにも良い影響があるのではないかと推察しました。

 一方、農福連携を円滑に導入するには「利用者の多少の失敗は許容する」「長い目で見る」など、農家と利用者の信頼関係が重要と強調。特に、農家が利用者に直接指導や作業指示を行わず、事業所のスタッフへ依頼内容を丁寧に説明することが大事としました。また、報酬の算定方法や作業時に気を配っていることを紹介しました。

 小山さんは「農福連携の導入初期は不安だったが、長く利用者と付き合っていくことで個性も分かり、農業に対する思いも理解してもらうことにもつながっています。互いの綿密なコミュニケーションが大事」と話しました。

 セミナーでは市内の福祉事業所の代表者も講演し、事業所のスタッフが利用者の特性に合わせた農作業を選び、複数人で異なる作業を進めてチームワークの創出につなげていることなどを報告。利用者に「自分には価値がある」と思える自己肯定感や、「自分ならできる」と思える自己効力感の創出につながっているとしました。