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【広報取材】“おもてなしの心”込め 年間通じた来園目指す

大沢支店管内のイチゴ観光農園「中里農園 苺の郷(さと)」は、園主の中里昭司さんが2016年にオープンし、今年で10年を迎えました。中里さんは市内イチゴ栽培の先駆者として18年前に土耕栽培からスタート。ホスピタリティ充実や規模拡大を狙うなか、その後継者として中里枝里さんが本格的に就農し、3年目となりました。
同園は圏央道相模原インターチェンジから10分ほどの住宅街に位置します。3棟のハウス合計約20aの広さで、「紅ほっぺ」や「おいCベリー」、「かなこまち」など、今季は17種類のイチゴを育てています。2段の高設栽培で通路の幅を1.2mと余裕を持たせ、ベビーカーや小さな親子連れ、車いすの来園者でもゆったりと楽しめることができるのが特徴です。イチゴ棚の培土にはもみ殻やバーク堆肥をベースとし、骨粉や米ぬかなど有機肥料を投入。シーズン中は味が落ちないよう、液肥を毎日与えています。
枝里さんは大学卒業後、医療関係に就職。その後は大手カフェチェーンでも勤務してきました。昭司さんの長男と結婚して静岡県浜松市で生活していましたが、枝里さんの息子が小学校に入学するタイミングで相模原市に戻ってきました。農業は未経験ですが、昭司さんにイチゴの栽培方法を学んでいます。
枝里さんはカフェの経験を生かし、“おもてなしの心”を園の運営にふんだんに取り入れています。園内はよく管理された芝生に覆われ、ブロックを敷き詰め歩道を整備。キッチンカーを設置し、昨季はイチゴのスムージーや削りイチゴの販売も始めました。敷地内で畑も耕作し、サツマイモやカボチャなどを生産し販売。今後は家族向けの農業体験など、オフシーズンにも来園してもらえる運営を目指します。
立地の良さから横浜や東京方面からの来園客が多ですが、ハウスは県道から一歩入った場所に位置するため、地元でも知る人ぞ知るイチゴ摘み取り園でした。このため、ここ数年はマイクロバス規模の団体客の受け入れを積極的に始めました。市内の老人ホームや地域の子ども会などが訪れ、地元での知名度も上がりつつあります。
枝里さんは「有機栽培は手間がかかりますが、子どもから高齢者まで安心して食べてもらい、来園者が笑顔になれるような運営を目指したい」と力を込めています。