トピックス
【広報取材】援農ボラ育成へ 研修講座開講

JAは4月9日、市民農業研修講座の開講式をJA営農センターで開きました。同講座はJAと市がタッグを組んで運営。人手不足に悩む農家を支援するための技術を身につけ、援農ボランティアを育成していくため平成7年にスタートしました。これまで700人以上の修了生を輩出し、その大半がNPO法人「援農さがみはら」に所属。農家からの依頼に応じて援農作業に出向きます。JA管内の農家からは欠かせない存在に成長しています。
昨年からはビギナーコースとサポートコースを各1年とし、計2年に短縮。より濃密な研修で援農ボランティアを育てあげる。講師は営農指導歴50年の同センターの小野充広技術顧問らが務め、今年から顧問を一人増員して教育体制を手厚くした。
今年度の募集では、昨年度まで往復はがきのみだった申込方法に加え、スマートフォンからもアクセスできるようにしました。応募フォームにつながるリンク先を二次元バーコードにし、JA広報誌などに記載。援農ボランティアが所属する同法人が作成したポスターをJA支店に掲示するなど、PRしてきました。こうした取り組みもあり、今年度の事前説明会への申し込みは定員の倍となる40人を数えました。
開講式では、21人の受講生が自己紹介とともに研修への意気込みを披露。作物の栽培技術を学んで援農ボランティアとして農家をサポートし、管内農業の発展に貢献していくことを誓いました。
開講式終了後、研修圃場でトウモロコシの種まきを実施。同センター職員の指導を受けながら、慎重に作業を進めました。講座は来年2月までに25回ほど開き、講義や作業を予定。エダマメやサツマイモなどを育てながら基礎を学んでいきます。受講者の一人、石谷明さんは「講座を通じて栽培技術を習得し、少しでも組合員の役に立ちたい」と意気込んでいます。
落合幸男代表理事組合長は「講座を楽しみながら学んでもらい、援農ボランティアとして農家の心強い存在になれるよう期待している」と激励しました。