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【広報取材】20年以上続くジャガイモ収穫体験

収穫作業を教える澤田さん(左)

 東林間支店の組合員、澤田豊さんは20年以上にわたり地元の南大野自治会に協力し、地域住民に対してジャガイモの定植と収穫体験を行っています。

 澤田さんは小田急相模原駅至近にある畑で、季節に応じた野菜を耕作しています。同駅周辺は高層マンションや商業施設などの開発が進み、畑は市民の憩いとなる貴重な農地となっています。

 自治会員への食農教育は父の代から始まり、最初期は所有する畑の一部でサツマイモの栽培をしていました。澤田さんは過去に同自治会の会長も務め、現在は会員の900世帯に対して回覧板で作業を告知。例年、親子連れをはじめとした約100人の自治会員が体験に訪れています。

 ジャガイモはこれまで数種類の品種を育て試行錯誤してきましたが、今年はキタアカリを2aの広さに植え付けました。土づくりでは、圃場の土壌診断を行いpH濃度を確認。また、センチュウ対策の一環として、ライ麦をまいて10㎝ほど伸びた段階ですき込んでいます。定植後の除草や土寄せなどの管理は、基本的に澤田さんが一人で行っています。

 6月15日に行われたジャガイモの収穫作業では、悪天候もあり約80人が参加。作業前に澤田さんと自治会役員が畝間を清掃し、参加者に収穫方法を披露。澤田さんは収穫に苦戦している親子の作業を手伝い、優しく見守っていました。参加者はジャガイモの肌を傷つけないよう、慎重に地中から掘り出していました。

 参加者は「大きくて形が良いジャガイモが収穫できた」「実がたくさん付いている」などと笑顔を見せていました。

 澤田さんは「参加者の収穫への期待や作業時の笑顔が励みです。これからも自治会の皆さんの期待に応えていきたい」と話しています。