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【広報取材】親子農業体験 2年目が終了

                 参加者にサツマイモに関するクイズを出題するJA職員(右)

 JAでは、組合員や地域住民の親子に食べ物や農業の大切さなどを知ってもらうための食農教育活動の一環として、JA親子農業体験教室「ちゃぐりんフェスタ」を(一社)家の光協会の後援で開き、昨年に引き続き2年目が終了しました。参加した市民親子へ地元農業のPRができた一方、今後に向けた課題も見えてきました。

 活動では、サツマイモ苗の定植から収穫まで一連の作業を親子で体験し、作物の生育を楽しみながら農業を学ぶきっかけ作りを目指しています。JAでは少年サッカーチームなどを対象にしたサツマイモ収穫体験を10年以上開いてきましたが、今年から対象者を市内の親子へ変更しました。JAホームページで参加者を募集し、計3回の活動で参加者は延べ61家族194人。各回平均20家族を集め、安定して参加者を確保できたと言えます。

 10月下旬にはJA営農センターの8㌃の圃場(ほじょう)で収穫体験を実施。作業前にJA職員が作業時の注意点を説明。春に自ら定植した1000本の苗が大きく育った様子に参加親子は笑顔を浮かべ、一斉に畑から掘り上げていました。

活動の大きな目玉である収穫時に参加人数が最も多いのはもちろんですが、夏場のつる返し作業への参加を取り入れました。これは、何カ月にもわたる野菜作りは簡単なものではなく、収穫までの農家の苦労を少しでも知ってもらおうと意図するものです。

 日常生活において農業との関わりが希薄な参加者に親しみを持ってもらおうと工夫も凝らしました。畑に向かう前に同会が製作した教材DVD「戦え!フードレンジャーチャグリン」の視聴や、同会の職員が簡単なクイズを実施。参加児童たちに雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。

 次年度への課題も浮き彫りとなりました。最終回は市内小学校の運動会開催日が重なり、数組の親子が参加できなくなりました。サツマイモの収穫時期は毎年ほぼ決まっているため、日程の検討を重ねる必要があります。

組織相談部組織広報課の井上勝雄課長は「多くの市民に地元農業の大切さを知ってもらうため、さらに魅力的な事業に成長させていきたい」と話しています。