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【広報取材】農業アカデミー生の視察を受け入れ

加工への思いを話す小俣シゲ子さん

 

 JA大沢支店管内の小俣園芸は6月20日、かながわ農業アカデミー生産技術科2年生の学生約20人の視察を受け入れました。

 同科では、野菜や花卉を大規模生産し、法人経営や6次産業化を進め都市農業に対応する生産者の現地調査を企画。県内農業への理解を深め就農・就職後の参考にするのが狙いです。学生は同社と藤沢市の農家を訪問しました。

 小俣園芸は施設栽培のトマト・キュウリをメインとし、JA管内でも有数の経営規模を誇ります。ハウスと直売所は住宅地に隣接した環境にあり、週末の直売には横浜市や多摩地域からも買い物客が来るなど根強いファンを抱えています。

 視察では、小俣章洋さんが規模拡大を図ってきた歴史や、対面で消費者と野菜を販売する魅力や苦労などを紹介。学生がハウス内で育つトマト棚の状況を確認しました。小俣さんは「おいしい野菜を提供するのはもちろん、地元で上手に経営していくためには騒音や臭い、買い物客による周辺道路の渋滞対策など、地域住民に配慮しながら営農していくことが大事」と強調しました。

 自宅に併設する加工所では、母の小俣シゲ子さんが農産物加工を始めたきっかけや規格外品を大切にする思いを伝え、加工所で作る奈良漬けやトマトソース、こんにゃくの煮物などを振る舞りました。日常生活で口にすることが少ない手作りの味に、学生は笑顔を見せていました。 参加した学生は「小俣さんのように地域から愛される農家を目指していきたい」などと話しました。