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【広報取材】キウイの摘蕾作業が順調

摘蕾作業を進める長谷川部会長

 

 JA管内でキウイフルーツの摘蕾作業が4月に行われました。管内では気温上昇により、生育ペースが例年より一週間程度早まっていて、相模原市果実組合キウイフルーツ部会の長谷川辰夫部会長の圃場でも作業に追われました。

 同部会は現在13人で活動し、優良種苗の導入や栽培技術の向上、販路の研究などで果実の生産拡大・経営安定を目指しています。長谷川部会長は元JA役職員で、退任後の2015年に本格参入。営農活動の傍ら、部会長として市内産キウイフルーツを「相模レッド」「相模ゴールド」「相模グリーン」と銘打ち、ブランド化にも取り組んでいます。

 今年は約30aの圃場でレッド・ゴールド・グリーンの3系統を育て、計4tの収穫を目指します。土づくりを重視し、元肥にはJAが生産する牛ふん堆肥を中心とした有機肥料を使用。「果物栽培には栄養素としてリンが不可欠」と考え、化成肥料を追肥してバランスを調えています。

 圃場管理では、昨年はカメムシによる被害を受けたため、以前にも増して防除作業を徹底。圃場の周辺ではハクビシンやアライグマなど有害鳥獣が多く生息するため、被害防止に腐心します。

 長谷川部会長は作業のほとんどを一人でこなすため、昨年から援農ボランティアを派遣する特定非営利法人「援農さがみはら」の力を借り始めました。同ボランティアは高齢化や人手不足に悩む農家にとって不可欠な存在で、今後は果実への傘掛け作業などで延べ20人の応援を依頼する予定です。

 4月中旬には南区の圃場で、同ボランティアを含めた3人で、果肉が赤みを帯びる「紅妃」の摘蕾作業を実施。赤系統の果実は比較的小ぶりに実ることから、大きく実らせるため1本の枝に2つの蕾を残すようボランティアに指示。上を向き、両腕を上げる厳しい体勢が続く中、慎重に作業を進めていました。

 長谷川部会長は「質の良いキウイフルーツを生産し、ブランドを広めていきたい。ゆくゆくは、若い人が農業に参入できるような環境整備に努めたい」と力を込めています。