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【広報取材】梅出荷栽培 品質確かに

JA管内で、梅の出荷が最盛期を迎えています。新磯地区で米や露地野菜などを営む臼井道子さん宅でも、丸々と大きく実った梅の収穫に追われています。
臼井さん宅では、ご主人が米や露地野菜を担当し、道子さんが栗や柿、ユズ、ブルーベリーなど果樹10種類を管理しています。栽培する梅は「南高」や「白加賀」の21本で、樹齢は20年程。義理の母が生前、管理直売を行ってきました。臼井さんは義理の母が他界後に本格就農して約15年。農業経験が乏しかったため、JAと市が開く農業研修講座を3年間受講。神奈川県農業技術センターの職員から指導を受けるなど、知識や技術を積み重ねてきました。
梅の栽培では日当たりや風通し、剪定に注意します。摘果作業では、粒揃いで肌のきれいな大きい実を目指して行います。木の根元には、米作りから発生したもみ殻を敷き詰めます。保温・保湿効果に加え、雑草が土壌に根付きにくくなるため、除草時の負担が軽くなるといいます。
収穫では、低めの脚立に乗り、梅の肌に傷や汚れがないか確認しながら手もぎ。自身の梅干加工用と販売用、その他に仕分けしていきます。収穫した実は、梅酒やシロップ向けを主力として出荷します。
JA農産物直売所「ベジたべーな」や、相模原市アンテナショップ「sagamix(サガミックス)」、市内スーパーで販売します。
梅に対する消費者のニーズも多様化しているため、加工品作りにも取り組んでいます。定番の梅干しは「ベジたべーな」の加工施設で仕込みをし、低塩分に仕上げるため、頻繁に状態を確認しています。また、梅の実が熟す前の4月下旬には小梅を収穫して、カリカリ漬けを作る一方、梅みそやドレッシングなども開発しています。
臼井さんは「大きくて肌のきれいな梅づくりを目指したい。新たな梅の楽しみ方を紹介し、さまざまな世代にニーズを訴求していきたい」と話しています。