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【広報取材】大粒の栗が最盛

栗を選別する成井さん

 JA管内で、秋の味覚である栗の収穫が最盛期を迎えています。管内で数少ない生産者の一人、中央区田名塩田の成井マユミさん宅でも、出荷に向けた作業に追われています。

 成井さん宅では元々、3000~3500羽の養鶏や露地野菜を営んでいましたが、周辺環境を考慮して約50年前に幕を下ろしました。その後、酒屋へ業態変更しましたが、養鶏場の広大な土地を生かすため30年ほど前から栗を植えるようになり、最盛期には100本ほどを栽培。育てる品種は「丹波」と「利平」で、ここ数年は毎年計1トン前後を収穫しています。

 栽培では剪定や土壌管理に気を配り、水はけのよい土づくりを目指しています。作業には娘夫妻や援農ボランティアにも支えられ、今年も収穫期を迎えることができました。

 収穫では、成井さんが地面に落下した栗を集め、作業場で実を取り出して傷がついていないかなどを確認しながら大きさごとに選別。今年は暑さの影響からか、例年に比べて2週間ほど遅れての収穫期を迎えましたが、収量・品質とともに例年と同様に申し分のない出来となっています。

 販売は自宅での直売がメイン。JA農産物直売所「ベジたべーな」にも出荷し、直売には県内各地から常連客が訪れています。成井さん宅の栗で渋皮煮を毎年作るという常連客は「スーパーの商品と比べ、大きくて甘さが違う。実が柔らかく、味が染み込みやすい」と太鼓判です。

 成井さんは「『毎年楽しみにしているよ』という声が励みで、生産を続けることが出来ています。皆さんの笑顔が見られるように、品質の高い栗を届けていきたい」と力を込めています。