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【広報取材】新たなファン獲得へ! 田中亮さん

 

麻溝台で「㈲昔の味たまご農場」を営む田中亮さん。1800㎡の鶏舎で約2万羽を飼育し、鶏卵340㌧生産しています。敷地内の直売所の他、都内飲食店や販売店にも引き合いがあります。25才の頃から家族を手伝う形で就農し、その後亡き父から農場を受け継ぎました。

 品質の良い卵の生産を目指すため、味の決め手となる餌は取引先の飼料販売店からのアドバイスを取り入れ、同社に合った種類の飼料を導入しています。また、ニワトリにストレスを与えぬよう、除ふんなど鶏舎の衛生管理は特に注意しています。

田中さんは仕事を続けているうちに、畜産業という動物の命を預かって仕事をしていることに対して感情を持たなくなったことに違和感を覚え「ニワトリたちの供養の気持ちを形にしたい」と、キッチンカー「YOLO BURGER(ヨーローバーガー)」を立ち上げました。

パティには、同農場で卵を産み終えた親鳥の肉を有効活用。親鳥の肉は一般的に味が濃厚ですが、固いため一般的な鶏肉のように食べるのは難しいところ、ミンチにすることで解決しハンバーガー具材としました。

 10月28日の夜には、直売所敷地内に元々設置してあったウッドデッキを活用したプチ祭りを初開催した。鶏舎の近隣住民への理解促進や既存顧客の更なる深耕が目的で、アルコールや軽食の販売とともに田中さんの家族らがサックスやピアノ演奏などを披露し、約200人を集めました。

今後は防疫対策を講じたうえで、遊休鶏舎を改修して屋根付きドッグランの設置を構想している。新たなファンの獲得に向けてペット連れの家庭を取り込みたい考えです。