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【広報取材】農商連携で販売実習 相原高校

卵を買い求める地域住民

 

 相模原市緑区の県立相原高校では、総合ビジネス科3年生の課題研究の一環で行う販売実習、愛称“相原夢工房”を開いています。実習は生徒自身で企画運営し、畜産科学科や環境緑地科など他学科との協力を通じた実践的な学びを経験するのが目的。全国的にも珍しい、農商併設校の強みを生かしたカリキュラムとなっています。

 同科はグローバル化の進展や産業構造の大きな変化の中で、ビジネスの幅広い分野に柔軟に対応し、生徒の学習意欲と多様な進路希望に応じた教育を総合的に展開し、これからの地域産業を担う人材育成を目指しています。実習では、生徒が売りたい商品を自ら仕入れることの難しさや仕入れ先との関係づくり、ビジネスマナーなどを身に着けていきます。今年度は5回開く予定となっています。

 6月21日には、同校とJR橋本駅前の商業施設で販売会を開催。畜産科学科で飼育するニワトリの卵や環境緑地科が育てた多肉植物の他、地域の人気パン店からも仕入れた商品などが並びました。商品は時期により異なりますが、校内で取れた野菜や食品科学科が作ったクッキーやみそが並ぶこともあります。

 販売会に先立ち、事前にSNS(交流サイト)で開催告知をしたこともあり、この日は生徒や地域住民らが訪れました。地域住民は「販売を毎回楽しみにしています。生徒が頑張っている姿を応援していきたい」と笑顔。 同科の髙橋彩果教諭は「消費者からは実習を通じて良いことも悪いことも言われる。生徒には販売を通して、人との関わり合いを学び、成長してもらいたい」と期待しています。