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【広報取材】市民の安らぎに 鮮やかな菊栽培

鮮やかに咲き誇る菊と横田さん

 麻溝支店の組合員、横田廣司さんは野菜作りの傍ら、鑑賞菊の栽培に取り組んでいます。試行錯誤を毎年重ねて咲かせる約80鉢の色とりどりの菊が地域住民の憩いの場を提供しています。

 横田さんは同支店管内の農家に生まれ、自身は半導体関連会社に定年退職まで勤務。現在はハクサイやダイコンなど、年間20種類ほどを栽培しています。現役時代、横田さんの母親が庭先で10鉢ほどの菊を大事に育て、毎年咲かせている様子を「きれいだな」と感じていました。定年退職後、母親のその姿を思い出し、自分でもチャレンジしてみようと栽培を始めました。

 栽培する品種は「国華越山」や「国家金山」など10種類以上。植木鉢には腐葉土を敷き詰め、品種により肥料の銘柄を変えています。夏場の水やりは根腐れを防ぐため、あえて萎れてしまう程の量しか行わない。反対に、9月以降は多めに水やりを行います。

 1本の苗を2回摘芯して7本の枝を伸ばし、中央の花を高く外側の花が低くなるようにし、全ての花がよく見えるように仕立てる「七本仕立て」は、経験と熟練の技が必要です。花びらを円形状に整えるため、輪台を付けて1枚ずつまっすぐ伸びるよう丁寧に整えていきます。

 菊の愛好家でつくる相模原市親菊会にも15年ほど所属し、副会長まで務めました。競技会にも出品し、「特選」や「優等」など、数多くの賞を獲得してきました。

 見ごろを迎えると、大通りから見えるように白地に赤で「菊」と書いた看板を掲げます。長年通ってくれる常連さんの他、市内外を問わず多くの人が訪れ、鮮やかな色合いを楽しんでいます。

  横田さんは「見てくれた人の『きれいだね』の一言がうれしく、ここまで続けることができています。喜んでもらえる鮮やかな菊を咲かせていきたい」と意気込んでいます。