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【広報取材】組合員支える農機担当 欠かせぬ存在に

JAでは組合員の営農をバックアップしていくため、農業機械のメンテナンスサービスの充実に努めています。数年前にオートバイディーラーで整備経験を持つ職員2人を採用し、迅速・確実な修理で、組合員から信頼される職員として奮闘。組合員の満足度向上に貢献しています。
JAではかねてから農機担当職員の高齢化が進み、組合員への農機修理サービスの継続が危惧されていました。専門知識・技術が求められる職種でもあり、職員を一から育て上げるのも難しい時期が続いていました。
そのような状況で入職したのは、営農経済部の秋元勇輝さんと渡邊辰也さん。2人とも国家整備士の資格を持っています。秋元さんは大学卒業後、趣味のオートバイいじりが高じてオートバイディーラーに就職。整備士として経験を積み重ねてきました。家族が増えた30歳を機に、安定した休日を取ることができる職場を望んでいました。実家がJAの正組合員で、JAで農機の整備士を探していることを知って採用に応募。現在入職4年目を迎え、組合員から依頼された農機のメンテナンスや修理対応、営農規模に合致した農機の提案を主な業務としています。
秋元さんは「前職では『会社のために』という気持ちで日々の仕事に追われていましたが、現在は組合員一人ひとりにしっかりと向き合って働く喜びを感じています」と笑顔を見せます。
一方、渡邊さんは2年前に入組。営農センターで貸出農機の受付管理やメンテナンスを担当。大規模農地が広がる同センター近隣で営農する組合員からの緊急連絡で、現場応急修理にも駆けつけます。貸出農機は短い期間に多くのニーズが集中するもの。組合員の営農活動をサポートするため、貸出農機の稼働中にトラブルが発生しないよう、日頃の入念なメンテナンスを欠かしません。修理完了後、組合員から直接もらう感謝の言葉に仕事へのやりがいを感じています。
渡邊さんは「農機は作物や作業ごとに種類が多く、オートバイと比べてそれぞれ構造が異なるため学びが多い。数十年前の農機も多く、メーカーに問い合わせてもマニュアルが存在しないため、どのように直していくかを試行錯誤しています」と語ります。
2人は「迅速・丁寧な作業で組合員の期待に応えていきたい。農機担当者が2人いることで、故障の原因や解決策を互いに相談・提案でき、クロスチェックとして農機の完成検査をすることも可能で、組合員への更なる安心につながっているのでは」と振り返ります。
2人はこれまでの経験でエンジン式の農機具に知見を持っていましたが、JAでは近年、バッテリー式農機具の取り扱いが急上昇しています。両者では機械の仕組みが異なるため、今後はバッテリー式農機具の知識を深め、組合員からの相談・修理依頼に対応できるように研鑽を重ねていきます。